ジャッシュ! @Chikafujiです。
ついにクウガも残り3話。
っていきなり、アバンでダグバに完膚なきまでに敗れるクウガ。
しかも、前話でガドル相手に完勝したアメージングマイティフォームでですからね。
ここからあと3話あるのにどういう展開になるのだろう、そもそも勝てるのか?という雰囲気が常にあり、重苦しい話でした。
土砂降りの雨が降りしきり、ダグバの脅威と第4号の敗北共に人々をドン底に叩き落としている演出。
石田監督の真骨頂っていう魅せ方、構成の仕方でした。
雄介は、究極の闇になることを決意し、その先も予見して、思入れのある人に会いにまわります。
ここ数年のライダーだと、残り3話とかだと、ひたすら強敵との連戦で盛り上げていく手法が多いですが、
クウガはほぼ伏線も回収し、敵はダグバとバルバに絞り、それよりこれまでの人間関係を丁寧に折り畳んでいくという静かだけど絶望感溢れる盛り上げ方でした。
この辺りを見比べるとまた違った楽しみ方が出来て良きです。
監督:石田 秀範
脚本:荒川 稔久
EPISODE47「決意」
放送日:2001年1月7日
圧倒的な力の差を見せつけるダグバ。
しかも五代雄介の目線で、思い出したくない辛辣な記憶のような視点で、周りの人間を焼き殺されながら何も出来ずに打ちのめされていく。
この絶望感満載の煽りは、ほんと恐怖。
9日後、世界が絶望する中、
雄介は神崎先生を訪ねる。
いつもの明るさで哀しみと怒りを隠し、
それでも神崎先生から希望をもらい、心の泉を潤す。
榎田さんとは、戦友であり、ある意味兵器としての罪悪感を抱えた者同士として、語らう。
子供達の暗い表情を、みのり先生は、五代雄介のように強く青空のような広く清い心で励ます。
常に雄介の身体を気遣い、心に寄り添ってくれた椿先生。
良き兄貴から、背中を押してもらう。
ポレポレの前で独り飲み込まれそうになる闇に立ち尽くす雄介。
この時の心情はあまりにも深すぎて、こちらも闇に飲み込まれそうになり、息を呑むのも忘れて見入ってしまいました。
ダグバは自分の強さと等しくなるまで、クウガを待つ。
既に究極の闇に世界を覆い尽くしている今、
ある意味、頂点で孤独に飢える彼にとって、クウガが唯一自分の領域まで来る可能性を残す理解者なのか。
彼は何のために生まれ、存在するのか。
彼自身がその答えを誰よりも欲しているのでは…
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