ジャッシュ! @Chikafujiです。
最終回目前の話。
実に興味深い。
どうなる?どうなる?みたいな、絶望感は薄いけど、
ここまで50話分積み上げてきた集大成として、
津上翔一として、
沢木哲也として、
アギトとして、
「生きていく」
と宣言したことに鳥肌が立ちました。
…正直言葉で表す語彙力がなくて。。。
新型コロナや有名人の突然の自殺とか、暗い話題が少なからず日々の心に影を落とす中、
複雑な人間関係と、「アギトの力」という異形を持ってしまった津上翔一(沢木哲也)は、それでも「生き続ける」答えに辿り着いたことに敬意を払いたいと感じます。
目の前の小さな幸せの為に、
泥臭く生にしがみつく、
それで満足を覚え、明日を迎える。
それでいいじゃないか。
そんなことを教えてもらえたようで。
50「今、戦う時」
放送日:2002年1月20日
監督:長石 多可男
脚本:井上 敏樹
アンノウンをアギトから守る。
北条透の正義でG3-Xを纏い、アギトに立ちはだかる。
当時はただの拗らせ屋だと一笑に付しましたが、多様な価値観を持つ人が多数いて立ち塞がる様は現実も同じで…
何より厳しい現実を突きつけられるのが、葦原涼。
心を許せる人が目の前でその命を散らした時、、、
怒りと哀しさと、自暴自棄と…
打ちのめされた彼は、
再び深く水の底に落ちていく…
カナはアギトの力に目覚め始め、その受け止めきれない現実に、自らの命を絶とうとする。
それを繋ぎ止めようとする津上翔一(沢木哲也)だが、カナが姉 雪菜をオーバーラップし、また同じことが繰り返される。
手が離れる刹那、沢木哲也(津上翔一)が手を掴み、雪菜では叶わなかった「それでも手を離さない」という願いを叶え、2人でカナを救い出す。
このシーンが仮面ライダーアギトの大きなメッセージの1つですね。
過去に背負った十字架を、1度死に神の使徒として使命を与えられても、抵抗し、奔走し、悩み苦しみながら、ようやくその手は助けたい人に届き、彼自身も救われる。
思えば、沢木哲也(津上翔一)の贖罪でもあるこの物語の答えを見届けることが出来ました。
自分もアギトでありながら、
「生き続ける」
ことを示す津上翔一。
答えを、正解を、救いを、
その全てが叶わなくても、
明日を生きる。
そんな希望を抱かせるのが、
小沢澄子が言っていた
「アギトは人間の可能性」
なのかも知れない。
コメント