【ライダークロニクル】仮面ライダーアギト 36話感想

井上 敏樹
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ジャッシュ! @Chikafujiです。

ぎゃーー面白い、面白い!

最近、色々つまみ食いしながら、

アギトに戻ってきた時の面白さは、

完全に沼ですね。

色々な人のシナリオを見比べながら試聴できるって贅沢。。。

36「4人目の男」

放送日:2001年10月7日

監督:長石 多可男

脚本:井上 敏樹

木野薫という人物の掘り下げ方、

そして描写の仕方がほんと素晴らしい!

彼はあかつき号メンバーでありながら、

あかつき号での出来事より、

雪山での遭難事故で弟を救えなかったことの方が、

圧倒的にトラウマになっているという設定。

そして、過去にトラウマのような経験を持つ人物ほど、より強力に完全体に近いアギトとして覚醒する傾向。

それにしても木野薫の業の背負わせ方がとてつもなく重い。

ゴーカイジャーのルカも妹を救えなかったという設定だけど、ほんとその背負った十字架たるや計り知れないです。

木野薫は、弟を救えなかった後悔から、超難易度の手術を片っ端から受け、ダブルブッキングしても同時に手術を敢行するという無茶を繰り返すが、それでも心は救われない。

アギトに覚醒し、アンノウンから人を守ることに邁進しながらも、どこかで贖罪のように戦い続ける。

さらに、自分が1番でなくては、最強でなくてはマサトを救えない!と自ら呪縛に絡みとられ、真島君や葦原涼をも襲い出す。

こんなキャラ、井上敏樹しか描けませんよ。

仮面ライダー史上でも屈指の悲哀キャラです。

常に移植された弟の腕が疼く。

衝き動かされるように手術をこなしていく…

それは人の命を救うというよりは、贖罪のような所業。

合間に全く意味のないトマトのケーキ作りを入れるところが井上脚本の真骨頂。

ハードな展開の清涼剤でもあり、

各キャラの掘り下げも兼ねてます。

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